ドイツで人気のオートバイ(2024年)
ドイツで人気のオートバイ(2024年)
1. BMW R 1300 GS / R 1250 GS Adventure
BMWのフラッグシップアドベンチャーモデルであるR 1300 GSとR 1250 GS Adventureは、ドイツ国内で圧倒的な人気を誇ります。2024年には、これらのモデルを含むGSシリーズが世界で68,000台以上販売され、その多くがドイツ市場での販売でした。
2. BMW S 1000 RR
スーパースポーツカテゴリーでの代表格であるS 1000 RRは、2024年に11,610台を販売し、同カテゴリーでのトップセールスを記録しました。
3. BMW Fシリーズ(F 800 GS / F 900 GS / F 900 XRなど)
ミドルクラスのアドベンチャーおよびスポーツツーリングモデルであるFシリーズは、2024年に40,890台を販売し、多くのライダーに支持されています。
4. BMW G 310シリーズ(G 310 GS / G 310 R / G 310 RR)
エントリーレベルのモデルであるG 310シリーズは、2024年に22,339台を販売し、初心者や都市部のライダーに人気があります。
5. Kawasaki Z900
ネイキッドバイクの代表格であるZ900は、2024年に4,126台を販売し、BMW以外のブランドとしてはトップクラスの販売台数を記録しました。
これらのモデルは、ドイツの多様な地形やライフスタイルに適応した性能を持ち、ライダーから高い評価を受けています。特にBMWのモデルは、同社の本拠地であるドイツ市場で強い支持を受けており、アドベンチャーやツーリング、スポーツカテゴリーでのリーダーシップを確立しています。
BMW S 1000 RR ― “スーパーバイクの理想形”はなぜ選ばれるのか
― 本国ドイツで愛され続ける理由を徹底解説
2009年に登場して以来、BMW S 1000 RRはスーパースポーツバイクの世界に衝撃を与え続けている。
2024年にはついに欧州で最も売れたスーパースポーツに成長し、本国ドイツでは不動の地位を確立。
このモデルがなぜこれほどまでに人気を博しているのか? その理由は「スペック」だけでは語り尽くせない、“BMWらしさ”に満ちている。
✅ 技術革新の象徴 ― レース由来のエンジニアリング
BMW S 1000 RRは、もともとスーパーバイク世界選手権(WSBK)参戦用のホモロゲーションモデルとして開発された。そのため、初代から現在まで、一貫して「サーキットで勝てる性能」を根幹に持っている。
2024年モデルの主要スペック:
項目 | 内容 |
---|---|
エンジン | 999cc 水冷直列4気筒 DOHC |
最高出力 | 210馬力(@13,750rpm) |
最大トルク | 約113Nm(@11,000rpm) |
車両重量 | 約197kg(Mパッケージで193.5kg) |
0-100km/h加速 | 約3秒以下 |
これらの数値は、ライバルのYamaha YZF-R1やDucati Panigale V4に真っ向からぶつかるレベルだが、S 1000 RRの魅力は「誰でも使いこなせる先進性」にある。
🧠 電子制御技術の圧倒的完成度
BMWは自動車分野でも先進的な電子制御で知られるが、S 1000 RRにもその技術は惜しみなく投入されている。
6軸IMUベースのトラクションコントロール(DTC)
ウィリー制御・エンジンブレーキ調整・ローンチコントロール
フルカラーTFTメーター+モード切替(Rain, Road, Dynamic, Race)
クイックシフター(アップ/ダウン対応)
可変吸気システム(ShiftCam)による出力特性変化
これらの装備が、「公道でもサーキットでも無理なく乗れる」という安心感と、極限まで洗練されたフィーリングを生み出している。
🇩🇪 ドイツ人が“本気のBMW”を愛する理由
BMW Motorradはバイエルン発祥のバイクブランドであり、ドイツ国内での知名度と信頼性は非常に高い。
S 1000 RRが特に選ばれる理由は以下の通り:
① 「自国ブランドへの誇り」
ドイツでは、輸入車ではなく国内製造された高性能マシンに対するステータス意識が強く、S 1000 RRはその最前線を走る象徴。
② 「アウトバーン適応」
速度無制限区間を持つアウトバーンでは、300km/h近い巡航性能が活きる。法規制が緩めの国ならではの「使い切れる性能」が求められる。
③ 「トータルバランスの良さ」
Ducatiのような熱狂性や、Kawasakiのような直線加速だけでなく、乗り味・安心感・信頼性の総合点で勝っていることが、購買層の広がりにつながっている。
💡 公道+サーキット+ツーリングまでこなす万能性
意外かもしれないが、S 1000 RRはロングツーリングでも使えるスーパースポーツとして評価されている。
クルーズコントロール
ハンドル周りの剛性感と快適性
適度に広めのライディングポジション(Mパッケージ含む)
これにより、「走行性能だけでなく、使い勝手でも満足できるスーパーバイク」という唯一無二のポジションを築いている。
🔚 結論:S 1000 RRは“冷静と情熱”を併せ持つバイク
BMW S 1000 RRが人気を博す理由は、単なるスペックの高さではない。
それは、精密機械のような完成度と、情熱を刺激する走りの楽しさ、そしてBMWらしい“インテリジェンス”の融合にある。
そして何より、“ドイツ人が心から誇れるバイク”であることが、その人気を支えている最大の理由だろう。
コメント
コメントを投稿